春の作業本番・・・その陰に大人のおもちゃ

春本番となり、米作りも本格始動しました。
4月10日日曜日に種まきを終了し、田んぼの準備も順調です。
ここまで順調に好天続きでしたが、明日あたりから雨の予報ということで、休日を有効活用ということで代かき前の最後の耕うんを終わらせました。

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私の住む地域では農村ということもあり、早朝からの機械の騒音には寛容です。
そんなわけで朝日が昇るころから作業開始、トラクターのキャビンから昇る朝日を拝めました。
米価が恐ろしいくらい下落する中で定年後農業をとたくらむ私は中古でこんな機械を手に入れました。

畔塗機
畔塗機(あぜぬりき)といいます。
何をする機械かというと
塗った畔
こんな風に畔から水が漏れないように土で固める機械です。
イメージとしては土壁を作っていく感じです。
銀色の円盤が回転して土を固めます。
ところが、この機械、作業条件をかなりシビアに選びます。
土の水分が多すぎても少なすぎてもうまく仕上がりません。
作業条件なのか単純に腕の問題なのか(条件だと思いたい)微妙なところがあります。
こんな作業をしていると当然のように機械が汚れます。
今まで使っていたケルヒャーの高圧洗浄機が再びスイッチが入らなくなり、二度目の修理よりも新品に投資しようとこんなものを手に入れました。
洗浄機
京セラ製の高圧洗浄器です。
農機具屋仕様なので、たぶん丈夫にできているだろうという期待があります。
値段もビックでしたが、洗浄部のホースが15m、ホースリール付きで使い勝手はとても良いです。
大きな泥汚れを落とすには水量不足ですが、大きな泥汚れは川でポンプで落とし、細かな汚れはこれでやるという二刀流?で行けそうです。
そんな訳で、またまた散在して大人のおもちゃを増やしてしまった春です。


うまく根付いた感じ

今日は真冬の寒さに戻りました。
いったん暖かくなってからの寒の戻りは一層寒さを感じます。
さて、昨日ポットに移した苗たちこんな具合です。

苗2日目②

苗2日目①
なんとか無事に根付いたようです。
この苗たち、ビニールハウスの中のさらにこんなところに納まっています。

温床トンネル

それにしても私のスマホ、レンズのカバーに無数の傷がついているせいなのでしょうか?
もやがかかったような白っぽく写ります。ちょっと気になりますね。

苗 それなりに順調に育っています

苗③

苗①

2月24日、27日に蒔いた夏野菜の種が順調に育っています。
ビニールハウスの中に電気式の温床を設置し、それをビニールでトンネルを作って温度管理をします。二重にすることで夜間の温度の低下を防ぎます。
その代わり、日中は温度が上がりすぎるのでビニールをまくって温度の上がりすぎを防ぐという手間のかかる作業があるのですが、そのおかげで5月ごろに定植できる苗を育てることができます。
種は上の写真の右奥に写っている小さめのトレーに蒔き適度な大きさに育ったら黒いポットに移します。小さいトレーのままだと根の張りが良くなく大きく育ちません。
本来ならばもう一回り大きいポットを使うのでしょうが、大きいとより多くの土が必要になるので私は直径9㎝のポットを使っています。なんと中途半端なことか。ということで、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、トマトの苗をポットに移しました。うまく根付いてくれるといいのですが・・・
ピーマン、パプリカ、ナス、鷹の爪はまだ大きくならないので後日の作業とします。
野菜によっては苗の成長の早さも違います。割と成長が早いキュウリ、かぼちゃはこの日に種をまきました。
しかし、こう書くとすべて順調のようですが、ブロッコリーは18株分の種をまきましたが、ご覧の通り4株しか発芽しませんでした。下の写真奥の落花生も約6割しか発芽しませんでした。何が良くなかったのかわかりませんが、なかなかうまくいかないことも多々あります。
家庭菜園レベルですから、苗を買ってくるのが手っ取り早いのですが、トマトやナスのように数多く実のなるものならまだしも、キャベツやブロッコリーのように苗1本から1個しか取れないものは自分で苗を育てた方が割安感があります。
しかししかし、電気の温床を使うことが割安なのか??
という基本的な問題が残りますが、そこが「趣味の園芸」の域なんでしょうね。

気が付けば1年以上・・・

気づいたら1年以上も更新せずにいました。
日々の生活に追われながらも色々やってきました。

田植え
まず、規模拡大で去年初めて作付けした田んぼです。
我が家の圃場は里山に囲まれた場所がほとんどなので、こんなに見通しの良い田圃は初めてです。世の中のことが見渡せて気持ちいいなぁと思う反面、世の中からも見られるんだろうなぁとも思います。最も、見られて困ることはやっていませんし、好んで見る人もいないでしょう。ただ、かぜはダイレクトです。
ちなみに左奥の山は郷土の名峰 斗蔵山。奥に雪をかぶっているのが蔵王山です。

のうこうようけん引免許
まだ、コンバインも持っていないのに、将来的にコンバインをトレーラーに積んで移動しようとすると必要なのがけん引免許です。自動車学校に行けば制限なしのけん引免許が取得できますが、結構金額もかかるし、トラクターで牽引できれば良いので、農耕用限定のけん引免許に挑戦しました。
名取市にある宮城農業大学で実技の講習があり、終了後、県の免許センターで実技の試験で免許取得となります。
なかなか難しい操作で、免許センターでは3回目でようやく合格となりました。
ちなみにこのトラクター農業大学での練習用ですが、県の免許センターのものと全くの同型です。
トラクターでありながら、二人乗りです。運転席の後ろに、試験官の席があります。

草刈り機
調子に乗って草刈り作業をしていたら、突然エンジンがストップ。
まさかの焼きつきでした。農機具屋さんに持ち込むと、修理代と新規購入の差はほとんどないとのことで新品を購入しました。
正直これは手痛い出費でした。
地域の「資源保全会」とおいう主に水路や農道の保全作業をする組織がありますが、その安全作業のために「刈払機取扱作業者」という講習を受けてきました。これを終了すると修了証が発行され、それによって仕事として草刈り作業ができるようになるとのことです。
鳶口
チェーンソーで調子よく木を切り倒し、短く切った気を運ぶのは結構な重労働です。
この「鳶口(とびくち)」を使うと木材に突き刺し、引っ張って動かすことができます。
次に木を切るときは活躍しそうです。

タープテント
職場の同僚と、おやじキャンプをしてみました。
キャンプ道具もかなり年季が入り、タープテントは縫い目に貼ってあるシールがはがれてしまい雨漏りが必定となってしまいました。キャンプに行く機会はそうそうないですが、焚火の火の粉でも少々穴が開かないというポリコットのタープテントを購入。
しかし、この試し張り以降まだ日の目を見ていません。

スモーカー
よせばいいのに、けん引免許を取得した帰り道、アウトドアショップに行ってみました。するとユニフレーム製のこのスモーカーを5000円引きで売っていました。
後ろに写っている手製の大型スモーカーは内部の温度がなかなか上がらないという課題もあって何とかならないものかと思っていただけに飛びついてしまいました。
さすが同じユニフレーム製。スモーカーの下にぴったりとバーナーが収まります。風のないときはかなり快適にスモークできますが、風の中では立ち消えしてしまいます。
風よけが課題ですが、まず、使いやすい道具です。

なんだかんだ言って、結構いろいろやってきた1年でした。
暖かくなってまた農作業が始まります。
米価の下落が深刻ですが、まずは美味いコメ作りを目指していきます。
そして、揃えた道具を使う機会も作っていきたいものです。

やってしまいました。

久々のアップです。
定年退職後は農業にいそしんでみようかと考え始め、稲作の規模拡大を目論んでいます。
手始めに機械の大型化ということで新車を購入してしまいました。
クボタSL33LIMITED パワクロ仕様です。



sl33


かなりの出費ですが、車を買ったと思えば何となく割り切れます。
一般的にはそんなもの買うんだったら車の方がいいんじゃね?というところなんでしょうが、農業にはまってしまうと車より魅力的だったりします。
道路交通法が改正になり、トラクターに作業機をつけた状態で公道を走行してもよくなったそうです。
その代わり、幅が1.7メートルを超える場合は大型特殊免許免許が必要になったようです。
っていうか、これまで作業機をつけた状態で公道走行をしてはいけないことを知らない人がほとんどだったようです。このロータリー(作業機、耕す機械)の耕うん幅は1.9メートル。
そんなわけで、これを買おうと思ってから大型特殊免許を取得していたのでした。
これまでつかっていたトラクターは21馬力。これは33馬力。サイズとしては中型ということですが、規模拡大の目標の4ヘクタールくらいならば十分な大きさでしょう。
50馬力位の大きさにあこがれますが、費用が追いつきません。
キャビン付きでエアコン付きですから寒さや雨に耐えることなく作業ができます。
更にトラクターの後ろに組み立て中のビニールハウスが写っています。これも規模拡大の目論見の実践です。取りあえず今年は作業を受託した分と減反していた分を合わせて1.9ヘクタールの作付けとなります。昨年は1.1ヘクタールですから1.7倍になります。米余りといわれていますが、仕事を持ちながらの現状では米を作るしかありません。
いっぱい米のご飯を食べてほしいものです。

スウェーデントーチ

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スウェーデントーチを作ってみました。
どうやら、アウトドアの世界では写真のような丸太を使ったスウェーデントーチなるものが密かに流行っているようです。
昨年の台風19号で大きな被害を受けた山々には土砂崩れによる倒木がたくさんあります。
欲しいなぁと思いながら眺めていましたが、道路の崩落現場から持ってくるわけにもいかず、しばらく経ちました。
すると、知り合いの土地にこんなものが・・・
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まさに台風19号で被害を受けた木々です。
話をすると「どうぞどうぞ持って行ってください」ということだったので早速いただいた次第です。
しかしながら、私が欲しいのはそんなに太い部分ではないのですが、
一番欲しいサイズの丸太は下の方にうずもれているものが多いようです。
手作業でひっくり返して掘り出すわけにもいかず、上の方にあるものを数本いただいてきました。

約40㎝に切った後、十字に切れ目を入れます。
十分に乾燥したらスウェーデントーチの完成です。
丸太の生まれ方が気に入りませんが、火を灯してみるのが楽しみです。

2020年田植え終了

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5月7日田植えが終了しました。
これからは、しばらくの間朝の田んぼ見回りが日課となります。
風の無い早朝はこのように周りの山が水面に映りこみます。
今朝は気温が5℃くらいまで下がったので、水面から霧が上っていました。
それを写し撮る腕がないのが残念です。
昨年の台風19号被害から取りあえず稲作ができるまでに復旧できたことは何よりです。
周辺ではまだまだ復旧できていないところも多いのですが、まずはできるところから始めるしかないですね。
大きな災害がなく、無事に収穫できるとよいと願っています。

用水路貫通!!

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昨年の台風19号で田圃への乗り入れ部分の下をくぐる用水路に泥がたまっていました。
このままでは田圃に水を引くことができません。
どうやってその泥を取り除くかずっと考えていました。
地域保全会という組織の担当の方が重機で使えるように、塩ビ管を半分に割って樋状の道具を作ってそれを重機で押し込み泥をすくい取ろうとしましたが、泥が厚くなるとその樋が泥の上に浮き上がってしまってなかなかうまくいかないようで、この部分の泥の撤去が進まずにいました。
先輩農家の方が、柄を長くした改良スコップを持っているということで借りて使ってみましたが、スコップのカーブがあるために奥に行くと浮き上がって泥をすくうことができません。
スコップのカーブで泥をすくえないのなら、カーブのないものが必要です。
何か使えるものがないかとホームセンターに行ってみると、U字溝の泥をすくうのにちょうどよい感じのスコップみたいのがあったのですが、柄が短くて使えません。それに価格が6000円を超えていました。
そこで考えたのが塩ビ管の先端を半分に割って長い柄をつけてみるという写真の道具です。材料は家にあった塩ビ管と竹林から切り出した竹、ホームセンターで買ったボルト3本です。
言ってみれば、樋状の塩ビ管と、柄の長いスコップを作った方々のパクリですが、結果として泥の撤去をすることができました。
この道具にはまだまだ課題はあります。
ご覧の通り柄のつけ根はパイプのままですから、うまくすくえたとしても、水分が多くてトロトロ状の泥は手前から漏れてしまいます。水分のないところはそれなりにうまくすくえました。
手前の部分を塞ぐことができれば尚良いのです。
とはいえ、悪戦苦闘の末何とか貫通することができました。
これで、心配だった用水路の件が解決しました。2020年米作りの準備が一つ進みました。

春、2点

桜2020
2012年に植えた河内桜が満開です。例年になくきれいに咲きました。きれいに咲くにはこのくらいの年数が必要なんでしょうね。

さて、田圃の準備も進んでいます。昨年10月の台風19号で田圃に多いところで約20㎝位土砂が堆積しました。幸い石が混じっていなかったので
トラクタダンプ
こんな道具をつけて、自力で、なおかつ高低差は勘で・・・という作業をしてみましたが、どうにもちゃんと修正できていない気がしていました。
地区内の専業農家さんに相談してみたところ
レーザーレベラー
こんな機械を持っているということで早速作業をお願いしました。
トラクターの後ろについているのが「レーザーレベラー」という機械で、高低差を自動で修正してしまう機械です。
トラクターもレベラーも最新の機械で、我が家のトラクターとはくらべものになりません。
仕上がった田んぼはまだ確認していませんが、今年の田んぼは一味違った圃場になっているでしょう。


2020年稲作開始

塩水選

2020年産の米作りが始まりました。
これまでは、市販の種もみをただ水漬けしていましたが、今年は水漬け前に塩水選という作業をしました。
これは種もみを塩水に浸して軽い実入りの悪い種を取り除き、良い種を選別するための作業です。
種もみを塩水に入れかき混ぜると、軽い種がこのように浮かんできます。
これを取り除き、沈んだ良い種をよく水洗いし、袋に詰め水に浸しておき、発芽しやすい条件を作ります。
この塩水、20%の濃さです。
濃度を測るのに比重計というものもあるそうですが、昔から言われているのがこれ。
玉子
玉子を浮かべて、水面に10円玉くらいの面積が出ればOKです。
写真ではわかりずらいですが・・・
試しに水道水に玉子を浮かべてみましたが、やはり沈みます。恐るべし塩水です。

これから約20日間水漬けをし、4月中旬に種まきになります。
忙しいシーズンが始まります。



プロフィール

あんちゃん

ダッチオーブンをたまに使い、自家用に小麦を栽培したり、アコーディオンを弾いてみたり、スローなライフをしてみたりします。

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